ソーシャル

フィリップ・コトラー氏の「マーケティング3.0」では、これからのマーケティングの目的を「世界をより良い場所にすること」とし、顧客獲得や利益を追求する従来型の企業姿勢に警鐘を鳴らすとともに、社会的責任を重要視しない企業は淘汰されていくであろうことを示唆した。私見だが、この未曽有の国難を経験した日本においては、他国に先駆けて、その傾向がより強まるのではないかと考えている。
 
被災された方の力になれないかと憂い、自分にできることは何かと考え、みずからの職業を通じて社会に貢献することの大切さに気がつく。そもそも企業とは、世の中に貢献するために存在しており、利益はその結果として発生するものだ。行き過ぎた資本主義の中で歪んでいた常識を、日本人一人ひとりが見つめ直し、矯正をしはじめたのだ。
 
そのため、すべてのマーケティング活動に、社会への貢献やきめ細かな配慮が求められるはずだ。そのようなインサイト変化に無頓着なメッセージ発信、心配りのできないコミュニケーションを行う企業やブランドは、生活者の強い反発をうけるようになり、その不快感はソーシャルメディアで伝播していく。そして、それは一過性のものではなく、これからの新常識として定着していくだろう。


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