播磨灘物語 上

司馬遼太郎の描く黒田官兵衛を読んでみたいと思い図書館で借りてきました。
旧版の播磨灘物語〈上〉 (1975年)

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なかなか官兵衛の時代にならないんですよね。
黒田家が備前福岡、播磨姫路と流浪し、目薬で財をなしながら小寺家の家老になるまでが長い。
官兵衛という人を理解するにあたって、黒田家がどういう家風であるかということが重要だったのね。
大河ドラマでも、前半は柴田恭兵演じる官兵衛の父(黒田職隆)がすごく良かったもんなぁ。
黒田家があの時代にどう存在していたのかが黒田職隆から伝わってきた。

官兵衛は若い頃にすでにキリシタンだったのね。
只の田舎侍だった若い官兵衛が、京都で織田信長という存在を知り天下に目を向けていく様が
ある種青春ドラマのようで、颯爽とした岡田君が目に浮かんだ。

桔梗色を好んで、派手な桔梗色の小袖を着ていたとうエピソードがとても好き。
そう言えば岡田君、いつも藍色の小袖を着てたよね。
私も桔梗の青紫のような色が大好きです。

官兵衛の妻の光(テル)の名前がお悠となっているのは
この本が書かれが時代はまだ奥さんの名前はわかっておらず司馬遼太郎さんが小説のために考えた名前なんだそうです。武士の妻であっても特別でないかぎり記録にないそうで。
雅号の幸圓しかわからなかったのが、今では光の方(てるのかた)ではないかとされてるそうです。
太ってよく笑う背の高い女性だったというエピソードが微笑ましくて好きです。

大河ドラマも今は佳境に入ってきたけど、
秀吉と出会う前の前半はちょっと展開が地味だなぁって思ってたんですよね。
どうしても話題がローカルで、土着の豪族たちとの葛藤はどこか些末なことになっちゃうでしょ。
でもドラマとこの本と両方で、その時代の官兵衛が何を思っていたのか考えると面白い。

荒木村重や竹中半兵衛と出会うところで上巻は終了。
次が楽しみです。
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コメント

No title

播磨灘物語、いつもバッグに入ってます~~
新装版、という文庫で読んでますが、字がわりと大きいの←

司馬遼太郎さん、本当に数多くの作品を書いていらっしゃるのだけど
この男に惚れこんだ!!という気持ちが最も感じられるのが
龍馬さんと、黒田官兵衛のふたりだなぁ、と感じます。
司馬さんは、私心がなく、えらくなることには興味がない男に
惚れられるようです。

この夏、司馬さんの書斎が見られる、ご自宅でもある記念館に
お邪魔した際に、びっくりしたことは
「竜馬がゆく」の一作品を書くのに司馬さんが必要とされた
書籍の数だけでも3000点を上回っていたことでした。

そして展示中であった、この播磨灘物語の生原稿と
司馬さんが使われていた万年筆そしてメガネ
そこから、とてつもない気概のようなものが放たれていて
圧倒されてしまいました。

官兵衛が最も目指したもの
太平の世の中であり、
彼は出来れば歌詠みになりたかったということ。

岡田っちが本当にこの役に適任だなぁと思うことは
彼は、官兵衛とは逆に、歌を歌う人になって、
それが実は本当に自分が志してやりたいことではなかったけれども
それを通していまこうして 歴史を語る存在になって来ていて
そこは彼がやりたかった「歴史の先生」と言うことと通じている気がします。兵庫のすけ、と言うのが官兵衛の父、職隆の呼び名でしたね
兵庫出身で、
心の中に何かを静かに持っている、
静かな深い川を感じさせる岡田っちこそ、官兵衛の葛藤を表現できるのかも

官兵衛の妻、お光の方、
ドラマでもとっても魅力的です
心に残るのは、「お支えいたします。」と静かに夫に
語りかけたシーン
男は女性に支えられてこそ、と感じました。

ふくよかな女性が、洋の東西を問わず男性に好まれたと言うのは
きっと本当で、ルノアールの絵を見てもそう思うし、
東洋でもやせぎすの女性はあまり好まれなかったところを見ると
やはり女性は大地のように柔らかに男性を包むものであって欲しいという
男性の思いがあったのでしょう
今はみんな、スリムが一番と、ダイエットしてますが・・

今、長崎の歴史の本を読んでいるのですが
秀吉の統一以前の日本のキリスト教(カトリック)と言うのは、
大分おおらかに受け入れられ広まっていたようですね
いつかテレビで、スペイン・バルセロナ郊外の聖堂に
「う・こ・ん・どの(殿)」と刻まれた右近のモザイク画をみて
感動したことがあります。とーまくんの右近殿もとても良いと思います。

戦乱の時代・武士の家に生れたら、戦わなければならず
それは人をあやめるということであったし、
官兵衛や右近が心からやりたかったことではなかったはずです
クリスチャンの世界のなかにに何かを求めた官兵衛や右近の心
秀吉が天下を取り太平にやっとこぎつけたと思いきや
理不尽にも外国へ攻め入ることになってしまった、その時の彼の心
いろいろなことを考えながら読んでいます。

2014/09/15 (Mon) 20:54 | トベニ #IRhqFhsY | URL | 編集
No title

トベニさん☆

字がね、、この旧版はとても小さくて苦労しました。
視力はずっと1.5で良かったのに、今はね、、大変です(笑)

播磨灘物語の始まりは、物語が始まるというより随筆風で
どれだけの資料を目に通して、実際にその地に行かれたんだろうと思いました。

ホントですね。
歌詠みになりたかった官兵衛と、
心ならずも歌を歌う人になった岡田っち。
不思議だなぁ。
これほど官兵衛という役が似合う役者さんはいないと思います。

お光の方がふくよかで、官兵衛より背が高かったというエピソードが微笑ましかったですね。
日本人が細いということに美の基準が行き過ぎてるのは私もそうだと思います。
大らかでよく笑うお光の方の魅力は、現在でも奥様として理想ですもん。

宗教のことはあまり詳しくないのですが
私も、今私たちが感じるクリスチャンという観念とは少し違う
今まで見たことのない新鮮なものとして自然に受け入れたものなんだろうなと思いました。
きっと平和とか、平等という観念に対しても新鮮で感動したんじゃないかなぁ。

今朝モーニングで読んだ週刊誌に載ってた岡田君のインタビュー記事。
前半は爽やかさを心がけて演じたけど、後半はクセのある悪い顔もしますよ、って。
楽しみです。

播磨灘物語を読むと、大河ドラマがさらに楽しめそうなので
なんとか追いつきたいと、楽しみつつ読んでます。

2014/09/15 (Mon) 21:25 | るぴ #/ziU86Hc | URL | 編集

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